コペンのエンジン(JB-DET)について

コペンエンジン.jpg※画像はカタログより
コペンの魅力的なキャラクターを形作っているその一つが、専用チューンが施された4気筒ツインカムエンジンです。
搭載されているJB-DETは660ccカテゴリでは珍しいDOHC4気筒エンジンです。
3気筒にくらべ非常になめらかに回り振動も少ないので静粛性も高く、それにより軽自動車らしからぬ上質感さえ感じられます。

上質な4気筒エンジン


レッドゾーンは8,500rpmとなっており、4輪用としては非常に高回転型です。(ちなみにレブリミッターは9,300rpm)
1気筒の容積が少なく更にショートストロークの為、慣性モーメントが小さく軽やかなフィーリングです。
排気側のカムのみをチェーンで駆動し、吸気側のカムはカム同士をギアで噛み合わせて駆動させます。
これによってコンパクトな燃焼室が実現されているわけです。
それを専用開発されたハイレスポンスなツインスクロールボールベアリングターボで過給します。
中速域でのピックアップが良く、ターボながらも非常に扱い易い特性です。
このエンジンがコペンのドライブフィールを構成する大きな要素となっています。
やっぱり特別なエンジンが載っていると嬉しいですねぇ。

熟成されたJB-DETに更なる専用チューン


このエンジンに施されたコペン独自のチューンで目指したのはレスポンス。
ターボラグを極限まで抑えた設計となっており、特に4,000rpmからの加速は痛快です。
低速も2,000rpm時で最大トルクの約90%を発揮。これは従来より50%のトルクアップ。
最大トルクもクラス最高の11.2kgm。
専用のクロスミッションを搭載出来たのもこの優れた低速トルクのおかげです。

主な改良点は、
・排気干渉を避けるためエキマニを1-4、2-3のデュアル化し低速でのレスポンスアップ
・マフラーをストレート構造とし排圧を50%低減
・コンプレッサーハウジングにアブレダブルシール採用(これはかなりのコスト高らしい)
 クリアランスを従来の3分の1にし、充填効率7%向上
・タービンの羽を8枚から9枚へ
・コンプレッサーの羽をダブル化して8枚へ
・インタークーラーを前置き 吸気温10°ダウン
・高粒子化インジェクター採用
・液体封入エンジンマウント採用
などなど。

そして2002〜2003中頃までの初期ロットはなんとマグネシウムヘッドです。(その後はアルミ)
軽量化マニアにはたまりませんがボルト位置が違うためポン付けは不可。
採用するには初期エンジンを手に入れて丸々載せ変えですね。

潜在能力は高いながらも自主規制が


トルクはクラス最大ですが馬力は64psの自主規制があるためかなり抑えられています。
初期の輸出仕様のスペックでは68psなのでホントはそのくらい出てるのかも。
因にハンドルも右のまま。
ヨーロッパの排ガス規制に対応するため2005年10月から1.3Lエンジンに。
ついでに左ハンドルとなりました。

レッドゾーンは8500rpmですが、馬力規制の為に高回転のブースト圧は抑えられ、6500rpm以降の吹けはいまいちです。
その呪縛を解き放つのがD-Sport ECU
これに交換するだけで80psになり、高回転まで綺麗に吹けます。
こっちがこのJB-DETの真の姿です。
設定ブースト圧は1.0kpaですがリミッターは1.3kpaまで引き上げられ、ブーストアップによる更なるパワーアップまで可能です。
速度リミッターも解除になりますのでサーキットユーザーには必須アイテム。
逆にレブリミッターは9,000rpmとなり純正制御の9,300rpmから少々下がってしまいますが、これは純正よりも高回転でブースト圧を維持させている為です。

また、ラリー競技用に売られていたストーリアX4にはこのJBエンジンをベースにしてブロックなどはそのままに、鍛造クランクシャフトやコンロッド、ピストン等が強化され、713ccまで排気量がアップされたJCエンジンが搭載されています。
こちらは風量の大きなF4タービンが搭載され、なんと純正で120psの出力を叩き出しています。
更に2.0kpaまでのブーストアップに耐えられるそうですから、このエンジンの潜在能力は計り知れません。

これだけ可能性のある丈夫なエンジンだとガンガンチューニングしたくなりますが、比例して出て行くお金にもどエラいブースト圧がかかります。( ̄∀ ̄)
でも夢は膨らみますねぇ。

エンジンの細かいデータはかなりの量になるので別記にします。

基本データ


形式        JB-DET
シリンダー     直列4気筒
動弁機構      DOHC16バルブ
吸気方式      インタークーラー付きツインスクロールボールベアリングターボ
          設定ブースト圧 0.95kpa
排気量       659cc
ボア x ストローク 61.0mm x 56.4mm
ボアピッチ     74.0mm
圧縮比       8.2
最高出力      64ps/6000rpm
最大トルク     11.2kgm/3200rpm

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